3月17日(土)に長崎大学との共催シンポジウムを実施しました。このシンポジウムは、長崎大学と国立歴史民俗博物館との包括連携協定の締結を記念して、長崎大学多文化社会学研究科と総合資料学の相互協力・創発的発展を期するものです。同時に、「総合資料学の創成と日本歴史文化に関する研究資源の共同利用基盤構築」平成29年度全体集会を兼ねたものです。
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長崎大学大学院多文化社会学研究科創立記念・長崎大学・国立歴史民俗博物館連携協定記念シンポジウム
「資料がつなぐ大学と博物館~歴史文化の地域的・国際的展開~」
日時:2018年3月17日(土)
会場:長崎大学文教キャンパス 総合教育研究棟3階 多文化社会学部31番講義室
【プログラム】
10:30 開会挨拶 久留島浩(国立歴史民俗博物館長)
≪第一部 総合資料学の成果と課題≫
10:45 趣旨説明 後藤 真(国立歴史民俗博物館)
活動報告1 「人文情報ユニット」後藤 真(国立歴史民俗博物館)
コメント 永崎研宣(一般財団法人人文情報学研究所)
活動報告2 「異分野連携ユニット」渋谷綾子(国立歴史民俗博物館)
コメント 崎山直樹(千葉大学)
活動報告3 「地域連携・教育ユニットと資料防災」天野真志(国立歴史民俗博物館)
コメント 添田 仁(茨城大学)
≪第二部 資料がつなぐ大学と博物館≫
13:35 Ⅰ 多文化社会学の未来
「長崎大学大学院多文化社会学研究科について」首藤明和(長崎大学)
「モノから見る多文化社会学」
事例1:木村直樹(長崎大学),事例2:野上建紀(長崎大学)
15:45 Ⅱ 大学と地域歴史文化資料の調査・研究・展開
九州大学附属図書館付設教材開発センター 石 偉(九州大学)
佐賀大学地域学歴史文化研究センター 伊藤昭弘(佐賀大学)
16:25 コメント・討論
今村直樹(熊本大学),山内利秋(九州保健福祉大学),深瀬浩三(鹿児島大学)
17:05 閉会挨拶 片峰 茂(長崎大学)
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当日のプログラムは二部編成で実施されました。第一部ではメタセンターのメンバーより人文情報ユニット・異分野連携ユニット・地域連携・教育ユニットの今年度の活動について報告があり、これに対して永崎氏、崎山氏、添田氏からコメントが寄せられました。
第二部では、新設された長崎大学大学院多文化社会学研究科の首藤氏から多文化社会学研究科についてご説明頂き、また多文化社会学研究科教員の木村氏、野上氏より、地域歴史文化資料と多文化社会学をテーマにご講演頂きました。その後、石氏、伊藤氏より地域歴史文化資料のデジタル化とその活用について取り組みをご報告頂きました。
最終討論では、本館久留島館長と西谷副館長も交えて意見やコメントが取り交わされました。多文化社会学の理念をふまえて、歴史研究における地域性とグローバル性の追求という観点から活発に議論がなされました。
長崎大学多文化社会学研究科の先生方、ご来場しコメントを下さった先生方、総評コメントをくださった片峰先生、まことにありがとうございました。