2018年10月7日(日) 異分野連携ユニット研究会を開催


2018年10月7日(日)、異分野連携ユニット研究会第2回を、歴博共同研究「『聆涛閣集古帖』の総合資料学的研究」との合同で実施いたしました。

『聆涛閣集古帖(れいとうかくしゅうこちょう)』(以下、『集古帖』)は、摂津国菟原郡住吉村呉田(現在の兵庫県神戸市の東部)の江戸時代の豪商・吉田家により編纂された古器物類聚の模写図譜で、考古学、古文書学、美術工芸、保存科学、人文情報学等、さまざまな分野からの分析が可能な歴史資料です。

今回の研究会では、①考古学の立場からの『集古帖』に描かれた考古遺物の同定作業の成果、②木工製作の立場からの『集古帖』に描かれた輿の分析、③文献史学の立場からの『集古帖』に描かれた輿の来歴に関する新史料の発見、といった報告が行われ、異分野連携にふさわしい研究会となりました。合わせて、史料編纂所所蔵の故実図譜類の熟覧もおこない、実物資料を前にして活発な議論が交わされました。

2018年10月7日(日)13:00-18:00
会場:東京大学史料編纂所 大会議室
【プログラム】
13:00~16:30
〔研究発表〕
・徳田誠志:『集古帖』所収の陵墓関係資料
・落合里麻:現存する輿の若干について
・藤原重雄:葵祭の斎王代御腰輿の来歴
16:30~18:00
〔資料熟覧〕
・史料編纂所の故実図譜類の熟覧

報告(徳田)

報告(落合)

報告(藤原)

資料熟覧