2018年11月4日(日)、国立歴史民俗博物館友の会発足35周年記念講演会が、総合資料学をテーマとして開催されました。
本講演会は、「歴博の研究のいまと未来 総合資料学とは」をテーマとして、総合資料学が目指す新たな学問的挑戦について、人文情報・異分野連携・地域連携という各ユニットのテーマに沿って、研究の現在地点についての講演があり、「新たな歴史学」へと飛躍するための学問として総合資料学を位置づけ、歴博が推進する挑戦について来場者に提起されました。
また、講演では、各講演の専門的な話題に対して司会が疑問を投げかけていく講師と司会との対話形式で進行するという、各講演に対する参加者の理解を深める上での新たな試みも導入されました。各ユニットでの研究が深化するとともに、その成果を発信する方法も新たな模索が求められていきます。その意味で本講演会は、成果発表の幅広い理解を目指す手法が用いられ、今後の新たな展開が期待されます。
日時:2018年11月4日(日) 13:00-16:30
会場:国立歴史民俗博物館 講堂
【プログラム】
13:00-13:15 挨拶
友の会運営委員長挨拶 丸山誠通
国立歴史民俗博物館館長祝辞 久留島 浩
一般財団法人 歴史民俗博物館振興会代表理事祝辞 近藤誠一
13:15-13:25 講演1:後藤真(国立歴史民俗博物館)
「国立歴史民俗博物館の進める総合資料学とは」
13:25-14:10 講演2:橋本雄太(国立歴史民俗博物館)
「人文情報学と史料解読の未来」
14:10-14:55 講演3:齋藤努(国立歴史民俗博物館)
「小判の色付 ― 金ぴかに見せる技 ―」
15:05-15:55 講演4:天野真志(国立歴史民俗博物館)
「災害と資料保存の現在 ― 歴史・文化の継承を考える」
16:00-16:30 全体討論
パネリスト:齋藤努・橋本雄太・天野真志
司会:後藤真