2月13日から15日、昨年度同様、千葉大学との連携の協定に基づく総合資料学の授業「博物館で歴史を読み解く」が実施されました。
今年度は当館で実施した特集展示「変わりゆく結婚式と近代化」展をもとに、学生たち自らが展示とデジタル資料を活用しつつ、自分たちなりの「結婚式の変遷に関する展示」を作り上げるというPBL(Project Based Learning)形式で実施されました。
今年度からは、全て歴博館内で行う形式とし、歴博が現在展開している「モバイルミュージアム」を活用したものとなりました。2月13日にまず総合資料学とは何かについて説明を行ったのち、展示担当の山田慎也より展示の概要の説明を実施しました。翌14日は展示を見つつプレゼンテーションを練り上げ、15日の午後には最終的な発表へと結びつけました。今年度についても文学部だけではなく法政経学部など、多様な学部の皆さんによる展示構築となりました。また、今年度も「国立六大学連携コンソーシアム協議会」による開放授業とされ、金沢大学や熊本大学からも受講生にきていただき、大学や専門を超えて資料を元にした歴史学を学ぶきっかけを作ることができました。
今後も総合資料学の事業では、さらに多くの大学・分野の学生たちに実践的な資料学などの学びを進めていく予定です。
於歴博 (全体のコーディネート 崎山、後藤)
2019年2月13日
午後 ガイダンス・総合資料学とは何か(後藤)
変わりゆく結婚式と近代化展のねらいと概要(山田)
受講生のチーム分け、プレゼンの方向性の検討
2月14日
展示室および研究用図書室を活用しながらの展示プレゼンテーション構築(崎山・後藤・天野)
2月15日
午前 展示の作成
午後 プレゼンと講評(講評担当:崎山・後藤・天野・橋本)