2019年10月8日 人文情報ユニットワークショップwithバンドン工科大学を開催

歴博側からの発表

2019年10月8日(火)、バンドン工科大学(ITB)芸術デザイン学部より3名の研究者を迎え、歴博にて人文情報ユニットワークショップを開催しました。

今回のワークショップは、収蔵資料のデータベース公開を目指し資料の3Dデータ化等の取り組みを行う同学部の研究グループ(The Human and Industrial Product Design Expertise Group)から打診を受け、歴史文化資料のデジタルデータ化とデータベース公開に向けた互いの取り組みについての情報提供や意見交換を通し、今後の協働や連携の可能性について議論する場として実施しました。

双方からプロジェクトの内容について説明があった後、歴博側からは、3Dデータ化についての技術的な質問に加え、デジタルデータを学部の教育で活用する取り組みや、文化資料保存に関する人文学系の研究者との協働の現状についての質問が挙げられました。また、ITB側からは、データ公開に際して機関間のデータベースの違いや利害の不一致などに関するトラブルの有無や総合資料学プロジェクトの国際連携の現状について、また、歴史文化資料のデータの蓄積・公開に向けた社会意識をどう高めるかについて質問が挙げられました。

最後に、プロジェクト間の今後の連携や協働の可能性について意見が交わされました。特に資料の分類や体系化などを含むデータベース構築・公開のプロセスと、社会に向けた活用・市民参加について協議していくことの重要性を確認し合いました。

【プログラム】※使用言語は英語のみ
9 :00-9:10 Opening
9:10-10:10 Presentations from the Industrial Design Department of Institut Teknologi Bandung (ITB): Nedina Sari, Arianti Ayu Puspita, Prananda Luffiansyah
(Facilitator: Prananda Luffiansyah)
  1. The introduction of industrial design department, and brief explanation of our research related to everyday craft product
 2.     Digitalization of cultural artefacts for design education
 Q&A
10:10-11:10 Presentations from the Project of Integrated Studies of Cultural and Research Resources (ISCRR): Makoto Goto, Yuta Hashimoto, Sakiko Kawabe
(Facilitator: Sakiko Kawabe)
 1. Introduction of Integrated Studies of Cultural and Research Resources
 2. Introduction of khirin
 3. Digitalization of cultural artifacts in Japan
 Q&A
– Break (10mins) –
11:20-11:50 Discussion
11:50 Summary

ITB側からの発表
議論のようす