2019年10月16日(水)、PNC2019(シンガポール・Nanyang大学)にて、総合資料学に関する発表を後藤が行いました。また、あわせて時空間に関わるワークショップを実施しました。
この研究発表においては、khirinのデータを用いて、歴史的な地名を地図上に表現し、具体的にどのようなことがわかるかについて、いくつかの個別事例を報告しました。これは国際的に、とりわけ東アジア・東南アジアにおける歴史的な地名と、国・地域ごとに異なる時間(暦)の表示をどのように整備するかという全体の問題意識の中で行われたものです。
発表後、後藤の研究発表を含む、複数の事例をもとに、実際にどのように整備を進めるべきかについて、ワークショップが実施されました。このワークショップには、日本はもちろんのこと台湾・アメリカ・マレーシア・タイの研究者などが参加し、実質的な討論を行いました。本ワークショップの結果として、いくつかの国際的な研究チームを作り、そこで検討を行った成果を次年度に持ち寄るという方向で合意をしました。
次年度のPNCは台湾・高雄にて開催の予定で、ここでは引き続きデータ整備の実務を検討する予定です。