2017年6月2日 人文情報ユニット研究会を実施


2017年6月2日、ワークショップからユニットと名称を変え、最初の研究会を実施いたしました。

最初の研究会は、昨年度協定を結んだ東京大学史料編纂所との共催にて実施しました。とりわけ人文情報学の現在を伝えるということを狙いとし、公開形式の研究会として実施しました。内容は、史料編纂所との歴博のデジタル化事業の現在について報告が行われ、木簡・経典関係に関する最新のデジタル化の研究報告が行われました。その後、当館に4月より着任しました橋本雄太助教より「みんなで翻刻」の研究成果を中心に発表が行われました。最終的な討論でも、地名情報をいかに集積するかなどの検討を含め、多くの論点が出されました。人文情報ユニットが構築する共同利用基盤のファーストバージョンは、今年度に公開を予定しています。そこに向けて、知見を蓄積する研究会となりました。

日時:2017年6月2日(金)13:00~18:00
開場:東京大学福武ホール地下1階 東大史料編纂所大会議室

内容:
開会挨拶 山家浩樹(東大史料編纂所附属前近代日本史情報国際センター長)

報告1 山田太造(東大史料編纂所)
「史料編纂所歴史情報処理システムの今と新たな日本史情報の活用」
報告2 後藤真(国立歴史民俗博物館)
「歴史資料情報の共有と活用―荘園絵図データの活用を事例に」
報告3 耒代誠仁(桜美林大学)
「字形画像による情報検索技術の可能性と課題」
報告4 永崎研宣(人文情報学研究所)
「仏教研究におけるデジタル化資料の利活用」
報告5 橋本雄太(国立歴史民俗博物館)
「学習をベースにした災害史料クラウドソーシング翻刻」

総合討論
司会:金子拓(東大史料編纂所)
パネリスト:山田太造,後藤真,耒代誠仁,永崎研宣,橋本雄太

閉会挨拶 林部 均(国立歴史民俗博物館副館長)

橋本助教の報告

総合討論