8月30日~9月2日、15th International Conference of the European Association for Japanese Studies(EAJS2017)がポルトガル・リスボンのThe Universidade NOVA(Faculty of Social Sciences and Humanities(FCSH))で開催されました。
大会組織委員会によると、今回の学会は世界各国から1200名を超える日本研究を専門とする研究者の参加があったそうです。
公式な開催は8月30日午後でしたが、プレイベントとしてリスボン市内の博物館や教会、宮殿や図書館などを巡るツアーやさまざまなワークショップが8月28日から多数行われていました。また、学会期間中は毎日9時から17時半ごろまで28ほどのセッションが同時に進行される大きな学会でした。
メタ資料学研究センターからは渋谷が参加し、9月1日午後に「S7_27:New Perspectives from Archaeology」において、総合資料学の紹介とあわせて自身の研究成果について口頭発表を行いました。会場の規模のわりには参加者が少ない状況でしたが、総合資料学や最近進めている紙の分析について多くの質問を受け、国際的な共同研究の可能性について意見もいただきました。
口頭発表:
Ayako Shibutani. 2017. Reevaluating Plant Food Cultures during the Jomon Period Using Starch Granule Assemblages from Northern Japan.
発表セッション以外で参加したセッションには、江戸時代における災害史や防災に関するもの、日本食をベースとした民俗研究、などもあり、今後の総合資料学の活動につながるような話も参加者たちとかわすことができました。