2017年9月6日(土)から8日(土)の3日間、地域連携・教育ユニットの第1回研究会が、歴博共同研究「中世日本の地域社会における武家領主支配の研究」と合同にて行われました。
佐賀県小城市で開催された研究会は、中世武士の移動に焦点を当て、東国武士が九州地域へ移動し、土着化する契機とその捉え方について検討を行いました。さらに、中世後期における肥前千葉氏の活動について、関連文書の分析を通した論点整理が行われ、地域社会における千葉氏による支配形態について報告がなされました。
その後、肥前千葉氏に関連する寺社や遺構を踏査し、考古学的遺物と文献調査双方を踏まえた中世武家領主支配のあり方について知見を深める研究会となりました。
日時:2017年9月6日(木)~8日(土)
場所:佐賀県小城市・神埼市
9月6日(木)13:30~18:00
【研究会】会場:小城市立歴史資料館(桜城館)
報告1 高橋典幸(東京大学大学院)
「御家人の西遷について」
報告2 大塚俊司(長崎歴史文化博物館)
「中世後期の肥前千葉氏 ―南北朝・室町期を中心に―」総合討論
【踏査】北浦踏査(延命寺・北浦妙見社)
9月7日(金)8:30~18:00
小城郡故地踏査
須賀神社、千葉城、光勝寺円通寺、千葉宗胤墓、本龍院、見明寺、妙見社ほか
9月8日(土)8:30~14:30
小城郡・神埼郡故地踏査
肥前国分寺・春日城、勢福寺城、姉川城、直鳥城、蒲田江