異分野連携ユニット(旧ワークショップ2)は、「モノ」としての歴史資料に注目し、文系・理系の研究者が集中的に研究討議するものです。
一つひとつの資料から今まで以上に豊かな情報を引き出し、それをさまざまな学問分野に還元します。構築された情報基盤を活用し、実際に文理の融合研究を実施、研究事例の蓄積を行う場です。
具体的には、一つの課題と資料を設定し、異なる分野からの解決方法のアプローチを検討します。一つの資料からどのような歴史・文化が解明できるのか、異分野による研究モデルの構築を行うのが目的です。
2016年度からは、「聆涛閣集古帖」(当館所蔵)という資料を皮切りと位置付けて検討を行います。また、この資料に関してはIIIFのデータとしても実験的に導入を行います。
江戸時代の「総合資料学」とでもいうべき博物資料である「聆涛閣集古帖」には、文書・金属製品・木製品・地図・度量衡などをはじめとして多くの情報が入っています。これらの情報を文理融合でつなげることを目標としています。
また、自然科学系の研究を行っている大学・研究機関等で、江戸時代やそれ以前の史料情報との結びつけを行いたいという場合には、共同研究の可能性もありますので、ぜひ当館メタ資料学研究センターにお声かけをお願いします。