地域連携・教育ユニット(旧ワークショップ3)は、大学や博物館等とともに、「総合資料学」に基づく研究成果を大学や地域社会に還元するモデルを作ります。ワークショップ1及び2の成果をもとに、各大学・博物館等を通じて地域歴史像を解明し、研究成果を発信するとともに、教育プログラム・展示による普及活動などのアウトリーチを行います。
各地域の大学等と連携し、総合資料学の情報基盤や研究手法を活用することで、より粒度の細かい地域の歴史・文化研究の支援を行います。
また、その際に各地域の博物館資料情報を活用し、大学と博物館が一体となって文理を問わない研究体制を立ち上げることで、地域の新たな歴史像を引き出すことができると考えます。ワークショップ3は、地域の歴史を解明する「場」を提供することで、各地域の文化や課題の解決に資することを目指します。
具体的には、情報基盤の側ではオープンデータなどの動向を踏まえつつ、研究した複数の成果を、タブレット等を活用した展示や、スマートデバイスアプリケーションの提供をはじめとする多様な方法で、わかりやすく多面的に表現し、社会的に展開していきます。モノを用いた展示の側では、場所を問わずそれぞれの地域の歴史や文化を学ぶための材料となる「モバイル展示」の手法を検討していきます。