9月12日~15日、リトアニア・カウナスのヴィータウタス・マグヌス大学で第29回日本資料専門家欧州協会年次大会(EAJRS 2018) が開催されました。今回の大会テーマは「(G)localizing Japanese Studies Resources((グ)ローカル化する日本資料)」というテーマであり、各国の日本資料やそれらのありかた、今後の展望などが話題となりました。
大会組織委員会の発表によると、20カ国から85名(うち日本からの参加が33名)が参加したとのことです。また、発表は31件行われました。
メタ資料学研究センターからは後藤、渋谷、管理部職員1名が参加しました。国立歴史民俗博物館のメンバーがEAJRSに参加するのは2016年度から3度目となります。今回の大会では、今年5月末に公開した総合資料学情報基盤システム「khirin(Knowledgebase of Historical Resources in Institutes)」について紹介しました。大会期間中は、総合資料学の取り組みを紹介するブース展示を実施し、ブースを訪問したヨーロッパ各地の日本専門図書館の研究者・司書の方がたと意見を交換しました。
さらに、機関ワークショップが行われた9月14日には後藤が口頭発表を行い、khirinの現状や今後の方向性、日本の「デジタルアーカイブ」の現状について報告を行いました。今回はこの報告の後で機関ワークショップが行われたためか、多くの参加者にkhirinについて高い関心を持っていただき、たくさんのご教示等をいただきました。
2019年度大会の開催地はスイス・チューリッヒです。